2004年09月01日

◆塔の存在が、聖なる感情を呼び覚ます。(3/8)

 あれは、真っ赤じゃないんですよね。銀色とオレンジ。オレンジが暖かみを、銀色の方が知的な感じを与えてくれますね。僕は、とってもいいと思う。車で近くを通って、ふと見上げてみて、東京タワーがあるな、と思うと何か安心するんです。他の超高層ビルなどは経済効率優先で建てられたんでしょうが、東京タワーは何のためでもないからこそ美しいんだと思います。
 19世紀末、パリのエッフェル塔が建設されることになった時に、かなりの人が「何の効果が、経済的利益があるのか」と言って反対したそうです。たしかに、あの塔には直接的経済効果はないんです。経済的効率、現実的利益がないところにこそ、意義がある。何も役に立たない塔を建てた、ということが我々の意識に図り知れない良い影響を与えているんです。これは、高い山や高い岩、高い樹木に対して、昔の人々が聖なる感情を抱いていたことと通じると思います。我々の意識の中にあるそうしたイメージが塔に現れているんじゃないでしょうか。
 エッフェル塔も一本だからいいんです。東京タワーも二本目ができちゃいけないんです。中心は二つあってはいけない(笑)。
posted by rag at 09:57| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 文学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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